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Dr. HM

不整脈会の新しいインフルエンサー。EP全般、アブレーション全般に加え、先天性心疾患の不整脈治療など新たなジャンルで活躍。
最新トピックスも盛りだくさんです。

過去記事

〜見落としてはいけない失神〜

 失神はFramingham研究では男性3%、女性3.5%に発生すると報告されており、救急外来で高頻度に遭遇する症候です。症候としての頻度が比較的高く、反射性失神や起立性低血圧など良性の失神が大半ですが、見落としてはいけない失神を紹介します。
 症例は40代の男性、30代で心房細動に対してのアブレーションを施行しフォロー中の方が失神で来院。心臓超音波検査では異常所見認めず、電解質にも異常はありませんでした。次に施行して有用な事は何でしょう? 



 少し心電図の測定方法を工夫すると・・・



 「saddleback型心電図」に変化しています。「測定する心電図の肋間を1肋間上げて心電図を測定」しただけで答えが見えてきました。ピルジカイニド負荷試験を行うと・・・



 典型的な「coved型心電図」に変化する所見を認めました。電気生理学的検査では2連期外刺激で心室細動が誘発され、最終的に完全皮下植込み型除細動期の植込みを行いました。
 Brugada症候群の心電図は日内変動が強いと報告されており、救急外来受診時の心電図ではType 1やType 2などの目立ったBrugada波形を示さない事もあります。夏場は脱水と高温で失神が誘発される事が多いですが、失神患者では帰宅させる前に「V1-3誘導の肋間を上げて心電図を測定」してみましょう。危険な病態の前兆が見つかることがあるかもしれません。

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