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Dr. HM

不整脈会の新しいインフルエンサー。EP全般、アブレーション全般に加え、先天性心疾患の不整脈治療など新たなジャンルで活躍。
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過去記事

〜ペースメーカー挿入におけるtips 1〜

 ペースメーカー挿入は不整脈治療における基本的技能の一つです。比較的簡単な手技ではあるかもしれませんが、所々に落とし穴があり当院における手技の工夫を紹介いたします。
 まずはこのペースメーカー心電図の異常が分かります?



 ペースメーカーの心室リードは通常右室に留置されています。右室からのペーシングなので右室が興奮した後に左室が興奮するため、通常のペーシング波形は通常は「左脚ブロック形態」を示します。 本心電図は右脚ブロック形態を示しており、左室が興奮した後に右室が興奮しているという事を意味しています。この症例の心電図は「右室リードが誤って冠静脈洞に挿入された心電図」を意味している心電図です。
 ペースメーカー挿入は当院ではハイブリッド手術室もしくは心臓カテーテル 室で行い、本症例の様な誤挿入が発生しない様にRAO・LAOを十分に確認し、かつ右室流出路から右室内部へリードを誘導する事で確実な手技を行う様に心掛けています。 しかしながら、術者以外もリードの挿入部位が確認できる追加の工夫として、「V1/V5誘導心電図の確認」も同時に行っています。ペースメーカーは術野が胸部のため四肢誘導のみを装着して手技を行う施設も多いですが、当院では「V1/V5誘導心電図の装着」という一工夫を行っています。冠静脈洞に万が一リードが迷入した場合でもV1/V5誘導の極性を確認する事で術者以外でもリードの迷入が術中に判断できる様な手技の工夫を行い安全・確実な手技を行っています。  

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