ACHD診療は、診断、治療(手術)、および術後フォローなどの身体的問題のほかに、精神的 ・社会的側面も考慮した包括的な診療が要される、チームとしての総合力がカギになる分野です。
ACHD診療は長らく小児科(小児循環器科)や小児心臓外科の医師が担っていました。この数十年間における先天性心疾患診療の進歩は目覚ましく、特に手術や周術期集中治療等の治療成績が向上してきました。そのおかげで、近年は先天性心疾患を持った多くの患児が次々と成人を迎えることができるようになりました。しかしながら、患児が成人になると、成人性疾患の合併、再手術の必要性、妊娠・出産ないしは就業等の社会的問題など新たな課題に直面します。このような複雑な問題に対応するために、主に小児を診療しているグループと、主に成人を診療しているグループが密に連携して多角的な診療を進めていく必要性が出てきました。
当院は小児の心臓科・心臓血管外科と成人の心臓内科・心臓血管外科が揃っており、随時意見交換しながら非常に分厚い布陣でACHD診療にあたっています。
現場では診療科の垣根を越えて担当医レベルで意見交換して方針をすり合わせています。合同カンファレンスではほとんどすべての関係者が参加し、
病状の評価、手術などの治療方針、術後の経過、およびフォローアップの方法等の詳細な議論がなされます。カテーテルや手術などの手技も複数科のスタッフで協力して施行しています。
ACHD cath quick calculatorはこちら
診療 |
|
---|---|
カンファレンス |
|
研究・レジストリー |
|