循環器救急は、急性冠症候群(ACS)、致死性不整脈、あるいは急性心不全などの重症急性疾患の病態を速やかに把握し、分単位で適切な初期治療戦略を立て、正確かつスピーディーな治療を提供する必要のある、ダイナミックな診療分野です。
循環器救急は、命に直結する疾患を取り扱うため、習熟のハードルは高いですが、最もエキサイティングでやりがいのある分野です。 循環器救急は今も昔も多くの住民から期待される、いわば地域の『守り神』のような役割です。昨今の医師の偏在化や病院機能を意識した地域医療構想の議論からも、循環器救急を重用した人材配置や働き方の整理はますます必要になってきます。
専攻医や中堅医師が中心となって、救急救命センターの協力を仰ぎながら24時間体制で埼玉西部地区の広大なエリアの循環器救急をカバーしています。外科系疾患の場合は心臓血管外科とお互いの緊急用電話等を用いて随時相談して、遅滞なく初療を進めています。コメディカルスタッフはモチベーションも能力も高く、いつでも迅速なカテーテル治療、一時的ペースメーカー挿入や体外循環樹立が可能です。病棟では人工呼吸器、低体温療法、大動脈内バルーンパンピング(IABP)、経皮的心肺補助(PCPS)、ないしは経皮的心室補助デバイス(PVAD)の管理が可能です。心筋の回復が悪い場合は、補助心臓の植え込みへの移行(bridge)も治療選択肢に入れ随時心臓血管外科や移植チームと話し合いをしています。
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