非虚血性心筋症
Non-Ischemic Cardiomyopathy: N-ICM

N-ICM診療の特徴

 N-ICMは当科の造語です。明らかな弁膜症や不整脈なく、さらにカテーテルなどで“冠動脈狭窄ありません”という状態の、原因の断定できない心筋疾患の診断と治療をカバーする隙間の分野です。この分野には、特発性心筋症、二次性心筋症、更には外的暴露要因による心筋症が含まれます。

 

なぜ今N-ICM?

 N-ICMには多くの疾患が含まれますが、 “治療手技やモダリティから分類した縦割りのチーム作り”や“関連学会別のチーム作り”ではどうしてもこぼれてしまう疾患があります。大きな病院でさえも診断がつかないまま何年も経過観察されるケースも散見されます。最近になり、特に二次性心筋症ではいくつかの新規治療が導入されており、この分野でも治療の選択肢が増えてきました。さらにこの流れとともに、診断や評価ツールの研究も発展してきております。今後ますます、早期診断・早期治療介入のメリットが注目を浴びる分野と予想されます。

当院のN-ICMに対する取り組み

 問診、診察所見や心電図、心エコー、血液・尿検査から弁膜症・不整脈性心筋症や外的要因に伴う心筋症(周産期心筋症、アルコール性心筋症、高血圧性心筋症等)に関して大方のあたりをつけます。その後、虚血性心筋症、二次性心筋症(ファブリー病、アミロイドーシス、ミトコンドリア心筋症、サルコイドーシス等)や特発性心筋症(拡張型心筋症、肥大型心筋症、拘束型心筋症)の診断をつけます。CV画像のスペシャリストと画像診断の効率的なスケジューリングを決めて、最後に病理診断科と心筋病理について議論します。遺伝性疾患に関しては診察初期から埼玉医科大学本院ゲノム医療科と連携して診断および遺伝相談を行っています。

診療
  •  二次性心筋症(ファブリー病、アミロイドーシス、ミトコンドリア心筋症、サルコイドーシス)の診断・治療
  •  (特に遺伝性の)特発性心筋症の診療
  •  外的要因に伴う心筋症(周産期心筋症、アルコール性心筋症、高血圧性心筋症等)の診断・治療
カンファレンス
  •  合同カンファレンス:画像カンファレンス(月1回)
研究・レジストリー
  •  インハウス後ろ向き研究
  •  多施設共同レジストリー(ILLUMINATE-CS、J-COSSA)
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