腫瘍循環器
Onco-Cardiology

Onco-Cardiology診療の特徴

 Oncocardiologyではがんと循環器の病態が併存している患者を扱います。がんと循環器は2大死亡原因であり、最も重要な疾患領域二つと戦う大きなミッションを背負った分野です。循環器の病態だけでも、心筋症、不整脈、冠動脈病、および静脈疾患等を含む幅広い分野で、さらにここにがんの病態や治療の副作用等がかけ合わさるといった非常に広範囲かつ多次元的な分野と言えます。

   

なぜ今Onco-Cardiology?

 がん治療に伴う心筋症への対応がこのoncocardiologyの“走り”です。最近になり、新たながん治療薬が次々と臨床現場で使われてきており、幸い多くのがん患者の余命が長くなりました。しかしながら当然加齢とともに心血管疾患を合併したがん患者が増えてきています。更に一部の新規がん治療薬は、がんに対してはきわめて効果的である一方、循環器系合併症を併発するリスクをはらんでおり、循環器合併症を最小限にハンドルしながらがん治療を最適化・最大化するという命題に直面する機会が増えてきました。このようなながれから、この2大疾病を統合して診るニーズが高まってきました。

当院のOnco-Cardiologyに対する取り組み

 『がんセンター』と『心臓病センター』を併設している大規模な病院である当院では、oncocardiologyの役割は多岐にわたります。2018年からoncocardiologyチームを結成し、複数科、多職種にわたるメンバーによる定期的なカンファレンスで情報共有し、時には心臓病センターから、時にはがんセンターから勉強会を開いております。免疫チェックポイント阻害薬(ICI)・分子標的薬・anthracycline系抗がん剤に関連した心血管合併症や、がん患者にみられる深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症(CAT)に関しては院内マニュアルを作成し電子カルテ上で共有しています。個々の患者に関してはがん治療の最適化を目指して心血管合併症を抑えるよう複数科で随時相談しています。またがんの周術期の心血管疾患管理や治療にも対応しております。

診療
  •  ICI・分子標的薬・anthracycline系抗がん剤による心筋炎・心筋症の診断・治療
  •  分子標的薬に伴う高血圧の管理
  •  CATの診断・治療
  •  がん周術期の侵襲的心血管治療
カンファレンス
  •  Oncocardiology合同カンファレンス(月に1回)
研究・レジストリー
  •  インハウス後ろ向き研究
  •  多施設共同レジストリー
OncoCardio.hub